明治時代(1868年〜1912年)は、日本が江戸時代の封建制度から脱却し、西洋の制度や文化を取り入れて近代化へと進んだ大転換の時代です。明治維新によって天皇中心の政治体制が整えられ、教育制度・軍制度・産業の基盤などが急速に整備されていきました。また、文明開化による生活様式の変化も著しく、鉄道の開通や洋風建築の登場など、新しい日本の姿が形作られました。子どもたちにとっては「今の日本の基礎を知る」絶好の学びの時代です。
明治政府が進めた改革と近代化の足跡
明治政府は、中央集権体制の構築を目指し、制度改革を次々と実施しました。特に学制の発布によって子どもたちが学校で学ぶようになり、鉄道・郵便・新聞といったインフラの整備も進みました。国際的にも独立を守る努力が続き、列強との交渉や戦争も経験しました。
- 1868年:明治維新、五箇条の御誓文
- 1871年:廃藩置県の実施
- 1872年:学制発布(近代教育制度の始まり)
- 1877年:西南戦争
- 1889年:大日本帝国憲法の制定
- 1904年:日露戦争勃発
- 1912年:明治天皇崩御
現地で明治時代の改革と暮らしを学ぼう
明治時代の変化を体感できる施設は全国に点在しています。鉄道や近代建築、当時の暮らしを再現した博物館など、実際の建物や資料を見ることで、近代日本の幕開けを実感できます。
- 【愛知:博物館明治村】明治時代の建築や生活文化を丸ごと体感できるテーマパーク
- 【東京:旧岩崎邸庭園】財閥が築いた洋風建築で文明開化を感じる
- 【鹿児島:西郷隆盛銅像と城山】明治維新を支えた人物とその戦跡を学ぶ