「子供が生き物に興味があるけど、ただ見るだけじゃなくて、もっと深く学べる場所はないかな?」
と考えている方には、長野県信濃町にある野尻湖ナウマンゾウ博物館がおすすめです。
約2万年前の氷河時代に生きていたナウマンゾウやオオツノジカ、そして彼らを追って暮らした旧石器時代の人々の足跡を、本物の化石や資料を通してリアルに学ぶことができます。
氷河期の野尻湖で何が起きていたのか、人類はどのように動物と関わっていたのかを、骨や石器、発掘された遺物を通して学ぶことができます。
野尻湖では、夏は湖でSUPやカヌーなどのマリンスポーツ。近くの黒姫高原ではハイキングや、冬はスキーが楽しめます。
化石や模型だけでなく、実際の発掘現場やレプリカ展示もあり、好奇心を刺激する内容が満載。図鑑や教科書では味わえない「動物と人間の歴史の接点」を、自分の目で確かめてみませんか?
【基本情報】野尻湖ナウマンゾウ博物館のアクセスと概要

所在地:長野県上水内郡信濃町野尻287-5
アクセス:しなの鉄道「黒姫駅」からバスで約10分/上信越道「信濃町IC」から車で約5分
営業時間:9:00〜17:00
定休日:年末年始、月の末日(ただし、月の末日が土曜、日曜、祝日の場合は次の平日)※3、4、7、8月は無休
公式サイト:http://nojiriko-museum.com/
野尻湖ナウマンゾウ博物館は、野尻湖の発掘調査で発見されたナウマンゾウやオオツノジカなどの化石、旧石器時代の石器などを展示している博物館です。約2万年前の氷河期の野尻湖周辺の自然環境や、そこに生息していた動物たち、そして彼らと共存していた旧石器時代の人々の暮らしについて、貴重な資料や模型を通して学ぶことができます。
2万年前の野尻湖を舞台に、ナウマンゾウと人々の歴史を紐解く
野尻湖ナウマンゾウ博物館では、約2万年前の氷河時代、私たちの想像をはるかに超える壮大な世界が広がっていたことを、五感を通して学ぶことができます。博物館に入るとまず目に飛び込んでくるのは、大迫力のナウマンゾウの全身骨格標本。その巨大さには誰もが息をのむでしょう。このナウマンゾウが、かつて野尻湖畔を闊歩していたことを考えると、子供たちの想像力は無限に広がります。
展示では、野尻湖で実際に行われた発掘調査の様子が詳しく紹介されています。泥の中からナウマンゾウの牙や骨、そして旧石器時代の石器や骨器が見つかるまでの過程は、まるでタイムカプセルを開けるかのようです。当時の人々がどのような道具を使い、どのようにナウマンゾウを狩り、その肉や骨、皮を余すことなく利用して生活していたのかが、ジオラマや解説で分かりやすく展示されています。
また、オオツノジカやヘラジカといった、氷河時代に生きていた他の動物たちの化石も展示されており、当時の野尻湖周辺の豊かな生態系を垣間見ることができます。子供たちは、展示された化石をじっくりと観察することで、動物たちの体の特徴や、彼らがどのような環境で生きていたのかを推測する力を養うことができるでしょう。
さらに、旧石器時代の人々が厳しい自然環境の中でどのように生き抜いたのか、その知恵と工夫に触れることで、現代社会を生きる私たちに必要な「生きる力」や「問題解決能力」について考えるきっかけにもなります。教科書だけでは得られない深い学びと感動を体験できるはずです。
【まとめ】野尻湖ナウマンゾウ博物館で、人間の工夫を学ぼう

野尻湖ナウマンゾウ博物館は、約2万年前の氷河時代にタイムスリップし、ナウマンゾウや旧石器時代の人々の暮らしを肌で感じられる、他に類を見ない学習施設です。本物の化石や緻密なジオラマを通して、子供たちは生命の歴史の壮大さや、厳しい自然環境を生き抜いた人間の英知を深く理解することができます。
この博物館での体験は、動物や歴史への興味を深めるだけでなく、科学的な探求心や、困難な状況を乗り越えるための想像力・思考力を育む貴重な機会となるでしょう。
地学や歴史分野への興味を深め、座学だけでは得られない生きた知識を習得する絶好の場となるはずです。
ぜひ、次の家族旅行は野尻湖ナウマンゾウ博物館を訪れ、お子さんと一緒に2万年前の地球と生命のドラマを体験してみてください。